Image

 GuiXT 

目的
SAP画面に画像を表示できます。SAP画面に画像やグラフィックを置くポイントは以下の4つです。

1. 認識できるコンテキストを作成する

2. 画面内で位置を確認する(なれる、順応する)

3. 画面に個人的、フレンドリーなタッチを与える

4. 画像は、選択するイメージがデータ依存の場合、多くの重要な情報を運ぶ

Image (10,40) “C:\Images\logo.jpg”

画像ファイルC:\Images\logo.jpgが左上は行が10で列が40の位置に表示されます。

画像標準形式
以下の画像標準形式をサポートしています。

・       bmp

・       gif

・       jpg

・       png

一般にアイコンのような小さめの画像にはbmpを使用し、大きな画像にはjpgやpngを使用するのが適切です。

書式
Image (row,column) “Name of image file”

座標(row,column)は画像の左上隅にあります。画像を正確に位置づけるために十進数を指定できます。画像はオリジナルの大きさで表示されます。フルパスが指定されていなければ、画像は現在のスクリプトディレクトリ内で検索されます。また、イメージファイルは内部でバッファに蓄えられます。

座標(row,column) ではなく、位置 (toolbar) もサポートしています。この場合画像サイズは18×18ピクセルになります。画像は、ツールバーの右側に表示されます。

Image (row1,column1) (row2,column2) “Name of image file”

座標(row1,column1) は、左上隅と(row2,column2)右下隅になります。画像は与えられた長方形の画像領域に引き伸ばされ、元の比率を保ちません。(-NoStretchオプションを参照してください)

オプション
-NoStretch オリジナル画像の高さと幅の割合を保つ。
-Plain 画像に3D枠を表示しない。
-NoBuffer 画像は表示されるたびにファイルシステムから読み込まれます。このオプションなしで毎回ファイルシステムから読み込まれるのを避けるためにGuiXTはメモリーにイメージをキープします。

このオプションは外部プログラムから新しい画像を取り込む場合に便利です。(例:SAPもしくはタイマーコントローラから)

-Transparent .gifと8ビット.bmpの画像ファイルに適用されます。画像は透過的に表示されます。技術的には、画像の左上隅の色はSAP画面の背景色に置き換わります。
複数画像
ユーザーが画像をクリックしてImageコマンドを利用して複数の画像を表示することも可能です。

このようにするには、連番を使用して画像に名前を付けます。(“img01.gif”, “img02.gif”, “img03.gif”等。その後、以下のように画像ファイル名の中に特別な文字のコンビを付けます。

Image (10,40) (16,65)img&##.gif”

システムは&# (&##, &###) を1, 2, 3… (または 01, 02, 03…. あるいは001, 002, 003…)に置き換え、ユーザーが画像をクリックするごとに数を増やし、マウスの右クリックをするごとに数を減らします。

マウスカーソルは画像の数を示します。

GuiXT tutorial 「6.画像の追加」を参照してください。

データ依存の画像
画像ファイルの名前は、画像がロードされる前に値に置き換えられる変数を含めることができます。

Image (4,80) “C:\products\img&F[Material].jpg” 

ユーザーが品目00500187を入力すると、画像が表示されます。

動的画像構築
ローカルファイルシステムにすべての画像を保存することが不可能、もしくは意味がない場合があります。

この場合、他のソースからローカルディレクトリに画像をコピーするImageコマンドの中で.exeファイルもしくは .batファイルを指定することができます。

Image (row,column) “Name of image file” exe=“program name” 

システムが画像ファイルを見つけられない場合は、最初のパラメーターとして画像の名前と共に与えられたexe-もしくはbatプログラムを実行します。このプログラムが終了すると、イメージファイルが表示されます。以下はImageコマンドの例です。

Image (10,40) (18,74) “C:\tempimg\chart&F[Account]\&F[Date].gif” exe=“C:\prog\getchart.exe”

画像を使ってSAPとやりとり
画像をクリックすると、SAP内でシミュレーションされる視覚的なユーザー入力をコールすることができます。

これは、追加のパラメータInput=“string”を使用することにより取得されます。

Image (row,column) “Name of image file” Input=“string” 

SAP入力フィールドの中に値を置くことができます。

メニュー機能を呼び出すことができます。

表記は以下の通りです。

Input=field1:value1;field2:value2;field3:value3;OK:fcode” 

ファンクションコードfcodeは、SCMPなど画面のメニュ-から取得される内部コード、もしくは/NFB01/OMM02トランザクションコードのどちらかが可能です。

以下のように内部メニューを見つけます:トランザクションメニューの必要なファンクションを選び、マウスのカーソルをこのファンクションに置いた状態でF1キーを押します。SAPシステムはポップアップウィンドウの内部ファンクションコードを表示します。

ファンクションコードなどの特別なキーを使用しなくてもEnterキーで、SAP URLの最後でOKで呼び出すことができます。

Input=field1:value1;field2:value2;field3:value3;OK

タッチスクリーンをサポートするためにGuiXTを使用する場合、以下の特別なファンクションがSAPのコントロール内で簡単なナビゲーションを提供する手助けになるでしょうか。例えば、グリッドコントロール等です。キーボードの矢印キー(1行、1ページ前・後ろ、リストの最初もしくは最後)を独自の画像で表し、”Input=…”オプションでファンクションを実行することができます。

Image (0,1) (3,8) “nextline.gif” Input=“X[Grid1]:<DOWN>”

以下のファンクションが使用できます。

・      <DOWN>  Cursor down

・      <UP> Cursor up

・      <LEFT>  Cursor left

・      <RIGHT> Cursor right

・      <NEXT> Page down

・      <PRIOR> Page up

・      <END>  End

・      <HOME> Home

・      <BOTTOM>  Ctrl+End

・      <TOP>  Ctrl+Home

InputScriptの開始
InputAssistantと連携して、InputScriptを開始することもできます。この場合は、OK:fcode

process=属性を追加してください。

例:

Using” パラメーターはU[name]:valueの表記でInputScriptへ引き渡すことができます。さらに、U[name]:valueを使って内部のGuiXT変数をセットし、InputScriptやGuiXT スクリプトで値を使用することができます。

例1
Input=OK:PR03

画像をクリックするとSAP内のファンクションPR03を呼び出します。

例2
Input=Material:00012345;Plant:0021;OK” 

画像をクリックすると、フィールドMaterialPlant を完了し、その後自動的にEnterキーを有効にします。

画像を使用したPCアプリケーションの開始
画像をクリックしてPCのアプリケーションを開始することができます。パラメーターStart=“string”を追加します。

Image (row,column) “Name of image file” Start=“string” 

Ÿ  登録されているすべてのファイルタイプのドキュメントを表示できます。

Ÿ  パラメーターで.exe  .batファイルを開始できます。

例1
Start=“\\P00800\Doc12\me21.html” 

画像をクリックすると、htmlファイルがご利用のPCの標準ブラウザで表示されます。

独自ヘルプの表示
この機能には”Viewer”コンポーネントが必要です。

ViewHelp= を使用すると、htmlもしくは、pdfファイルを指定できます。画像をクリックすると、ウィンドウの右上隅にhtmlファイルが表示されます。

connectHTML機能が自動的に実行されページが表示されます。

Image (row,column) “image file” ViewHelp=“docfilename.html”

Image (toolbar) “help.gif” ViewHelp=“doc_order.htm”
ViewHelp オプション
ViewHelpWidth= ヘルプを表示する幅(ピクセル)を指定します。幅を指定しない場合は、全ウィンドウの40%の幅で表示します。パーセンテージ単位で幅を指定することもできます。

ViewHelpWidth=60%

ViewHelpHeight= ヘルプを表示する高さ(ピクセル)を指定します。高さを指定しない場合は、全ウィンドウの40%の高さで表示します。パーセンテージ単位で高さを指定することもできます。

ViewHelpHeight=50%

ViewHelpPosition= フォーム(行、列)の左上隅にヘルプを表示する時の位置を指定します。

ViewHelpPosition=(10,50)

もしくは、他のスクリーンエレメントとの相対位置を指定します。

ViewHelpPosition=”[Material]+(1,30)”

幅と高さを指定しない場合は、ウィンドウ全体が使用され、特定の位置(ウィンドウ右下部)に配置されます。

Image (toolbar) “help.gif” ViewHelp=“doc_intorder.htm”  ViewHelpWidth=“200”
動的なテキストの出力
Textstring= 画像上にテキストが追加できます。

新しいラインを\nで示すことができます。

Textstring=“First line\nSecond line\nThird line”

Textstringのオプション
Textfont= 選択されるフォント。初期設定は“Arial” もしくは、Unicodeシステムの場合は、“Arial Unicode MS”
Textcolor= テキストの色。初期設定は黒。選択可能な色は、赤、青、緑、白、黒、黄、もしくはx,y.zが色のRGBの値の場合 ”RGB(x,y.z)”
Textheight= テキストの高さ(ピクセル)。初期設定は10。
Textweight= テキストの加重1(薄)から9(濃)。初期設定は5。ボールドは7。
Textarea=
Textarea=(10,20) 左上隅からoffset (10,20)
Textarea=(-50,-50) 右下隅に50×50 ピクセルのサイズの四角
Textarea=(30,50,-30,-50) 中央に画像
-textcenter テキストは画像領域の中央に置かれます。画像に改行 ”\n” が含まれている場合は、水平中央のみになります。
Image (1.1,0.5)  (10,20) “logon.gif” textstring=“&V[_database]”  

textheight=“24” textweight=“8”  textcolor=“”yellow”

テレフォニー
パラメーターdial=を使用すると、TAPIコンポーネント (“Telephony Application Programming Interface”, outgoing calls) に電話番号を渡すことができます。
Image (10,24) “phone.gif” dial=“&F[Phone number]”

PCにTAPIがインストールされ設定されていれば、画像をクリックして特定の番号に電話をかけることができます。

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