外部のコントロールと通信する

VB.NETの標準ツールを使用して、SAP GUIウィンドウの外で独立したアプリケーションとして実行されている外部のActiveXコンポーネントを呼び出したり管理したりできます。

外部のActiveXコンポーネントの使用例として、Microsoft Wordを用いたGuiXTテキストボックスのスペルチェックを実装します。ユーザーは、ロングテキストに文字を入力し、プッシュボタンでスペルチェックを開始できます。すると、Wordのアプリケーションが起動され、入力されたテキストが渡されてスペルチェックが実行されます。ユーザーは、テキストを修正することができます。このテキストは、GuiXTテキストボックスに自動的に転送されます。

GuiXTスクリプトは、テキストボックス、プッシュボタン、およびこの2つの要素に対するグループフレームを作成します。

Box (15,1) (26,72) “Text (Demo GuiXT Controls)”
Textbox (16,1) (24,72) name=“iwtext”
Pushbutton (25,2) “Spell check” process=“spellcheck.txt”

このように表示されます。

InputScriptの”spellcheck.txt”は、VB.NET関数”spellcheck”を呼び出し、チェックしたいGuiXTロングテキストの名前”iwtext”を渡します。

CallVB msg = utilities.class1.spellcheck “iwtext”

if V[msg=ok]
Message “S: Spellcheck ok” -statusline
else
Message “E: &V[msg]” -statusline
endif

Return

VB.NET関数は、Wordのスペルチェッカーを介してロングテキスト”iwtext”を変更します。技術的なエラーが発生した場合（PCにMS wordがインストールされていないなど）は、VB.NET関数はエラーメッセージを返します。

ここでは、”word”オブジェクトを作成し、GuiXTロングテキストをドキュメントにコピーします。その後、インタラクティブなスペルチェッカーを呼び出します。正しいテキストがGuiXTテキスト変数に戻されますが、このとき、改行に関する問題が生じる場合があります。この問題は、検出されたCRをすべてCRLFに置き換えることで回避できます。Wordは、行末でCR（キャリッジリターン）のみ返しますが、テキストボックスではCRLF（キャリッジリターン + ラインフィード）が必要になります。

1	Imports guinet
2	Imports Microsoft.Office.Interop
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5	Public Class Class1
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7	Function spellcheck(ByVal txtname As String) As String
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9	Dim myguixt = New guixt
10	Dim mytext = myguixt.GetText(“iwtext”)
11
12	Dim myWord As Word.Application
13
14	‘ MS Word application
15	Try
16	myWord = CreateObject(“Word.Application”)
17	Catch ex As Exception
18	Return “Sorry - MS Word not installed”
19	End Try
20
21	If myWord Is Nothing Then
22	Return “Sorry - MS Word not installed”
23	End If
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25	‘ text ok?
26	If myWord.CheckSpelling(mytext) Then
27	myWord.Quit()
28	Return “ok”
29	End If
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32	myWord.WindowState = Word.WdWindowState.wdWindowStateMaximize
33	myWord.Caption = “Spell checking”
34	myWord.Visible = True
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37	Dim doc As Word.Document
38	doc = myWord.Documents.Add
39	doc.Activate()
40
41	doc.Content.Text = mytext
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43	doc.CheckSpelling()
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45	myguixt.SetText(“iwtext”, Replace(doc.Content.Text, vbCr, vbCrLf))
46
47	doc.Close(SaveChanges:=False)
48
49	myWord.Quit()
50
51	Return “”
52
53	End Function
54
55	End Class