SAPユーザーが抱える課題
❶ 標準のUIが使いづらい
SAP ERPの標準の画面には業務に不要な項目が多く、また操作時の画面遷移も多いため、ユーザーはその入力に負担を強いられる。
❷ UIのカスタマイズに工数がかかる
画面のカスタマイズや小さな修正でも開発が伴い、多額の費用と時間がかかってしまう。
- SAPプログラムを変更する場合は、最初にプログラムロジックを理解する必要があります。
- データベースに間違ったデータをコミットし書き込む恐れがあります。
- 独自の変更を、SAPの修正がリリースされる度にマージする必要があります。
① GuiXTを使えばSAPスクリーンを簡単にカスタマイズ
SAPの複雑な画面を簡素化し、自社の業務に求められる最適化された画面を構成します。
② 既存の開発資産を有効に活用
GuiXTによる開発はSAP本体には一切手を加えることはありません。そのため、他の部門や別の業務プロセスのために開発した、Add-onプログラムやDynproを変更せずに、ユーザーインターフェイスを簡素化したり最適化することができます。
GuiXTの技術
GuiXTは、プレゼンテーション
レベルでのみ機能します。
SAPプログラムまたはDynproは
変更されません。
- 他のユーザーに影響を与えることなく、クライアントPCでSAPスクリーンの開発が可能
クライアントPCでSAPスクリーンを開発した後は、スクリプトをSAP開発機に置いて共同作業も可能です。 - GuiXTスクリプトを一元的に保存・運用
SAPのスリーランドスケープ構成(開発環境・検証環境・本番環境)を利用してGuiXTスクリプトを移送し、本番機のスクリプトをエンドユーザーに配布します。 - ユーザーロールに応じたスクリプトを提供可能
User catalogを使用すると、サーバーから各ユーザーへロールに応じたスクリプトを設定できます。
スクリプトエディタ Proによる簡素化画面の構築例
■ 自社のニーズに合致した使いやすいSAP - 画面の簡素化例1-
グループボックスの名称変更+不要な入力フィールドの削除+ラジオボタンとグループボックスの作成+メニューバーのカスタマイズ
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【Before】
オリジナルの受注登録第一画面。「受注タイプ」のヘルプボタンを押すと200以上のヘルプ項目が表示。
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【After】
① グループボックス名を「組織データ」から「東京本社データ」に変更。
② ボックス内の「営業所」を削除し、グループボックスの大きさを調整。
③ 新たにグループボックス「受注タイプ」を作成
④ 日常の業務で「受注タイプ」入力フィールドに頻繁に選択入力する「標準受注」「緊急発注」「返品」の3項目をラジオボタンにしてボックス内に配置。
⑤ ラジオボタンを作成したため不要になった「受注タイプ」入力フィールドを非表示。
⑥ メニューバーにも「標準受注」「緊急発注」「返品」ボタンを配置。
■ 自社のニーズに合致した使いやすいSAP - 画面の簡素化例 2 –
不要なタブの削除+タブの名称変更+不要な入力フィールドの削除+チェックボックスの作成
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【Before】
オリジナルの標準受注(OR)の画面。通常は、5つのタブを行き来してデータを入力。
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【After】
①「明細詳細」「受注先」「調達」「出荷管理」「拒否理由」の5つのタブを削除。
②「明細概要」タブの名称を「明細」に変更。
③「受注管理」タブ上に表示される不要な入力フィールドを削除。
④ 上記削除で空いた空間に、①で削除した5つのタブにあった必須入力項目をチェックボックス「A」「B」「C」にして配置。
⑤「A」と「C」は最初からチェックが入った状態で表示されるように設定。
■ ミニマムコストで再活性するSAP - 複数トランザクションを同一画面上に統合する –
既存投資の開発投資の有効活用と業務プロセスの更なる改善
- 【Before】
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【After】
GuiXT は SAP の複数の異なるトランザクションを同一画面上に統合することができます。上記は品目マスタの変更(MM02)と照会(MM03)を同一画面上に配置した例です。これにより、いくつもの画面やタブを何度も経由することなく、スムーズに業務を進められるようになります。また、GuiXT による簡素化画面の開発は SAP 本体にはまったく手を加えることがなく、既存の SAP 環境を壊すことはありません。このため、使い慣れたリソースをそのまま取り込んだり、GuiXT で修正を加えた上で統合することができます。既にご利用中のアドオン画面の統合や修正も可能です。GuiXT は既存の開発投資を無駄にすることなく、更なる業務プロセスの改善を可能にします。
GuiXTの製品構成
GuiXTでは、SAP ERPの導入効果を向上させるため、
簡単な操作でオリジナル画面を開発・カスタマイズできるツール群を用意しています。